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カラッパ [折り紙]

「カニを折りたいけど、足をたくさん折るのは億劫だなぁ...」
という極めてズボラな考えを、ズボラと切り捨てずに
それなりにまじめに詰めてみた。

まず、モチーフに選ぶカニ選びから。
もちろんタカアシガニなんかは論外。
色々考えてみた結果、足が目立たないカラッパを選んだ。
最初は立体化のイメージが掴めず、見通しが立たない状態でのスタートだった。
が、甲羅の形状をスケッチするつもりで面を取り出したところで、
形の後部を銘々皿でよく使う手法で立体化すればそれっぽく
見えそうだ、と気づいた。
こうなると見立てができた状態になるので、俄然やる気が
でてくる。

あとは紙に埋め込むサイズで、結果としてはシンプルに
収まったのだけれど、ここは意外と試行錯誤している。

そして、まずできたのがこちら。
袖の先で幅が増える点を強調している。

calappa_20170327as.jpg

対して、袖の上のラインと甲羅のフチを揃えることを
主眼に弄ったのがこちら。
予想外にハサミが素直な工程で折り出せた。

calappa_20170329as.jpg

しかし、「ハサミも足も無いのにカニに見える」という前者は、
リアル指向の造形に対して中指を立てているようで、
これもとても気に入っている。
うん、私もまさかそんなことが可能だとは思ってなかったよ。

そして、後者の展開図はこちらです。

cp_calappa_b.png

余談になるけれど、カニ作品を検索してみると、江戸時代から
ハサミと足は必須の要素だったみたい。
推測になるけれど、作品から見て取れる特徴からして、特に古典作品の
多くは沢や潮の引いた海辺の「陸上を歩いている小型のカニ」
だったのではないかと思う。
それが、当時の人たちにとって身近だったんだろうな、と。
とすると、私が何気なく、普段は目にすることのない生物をモチーフに
しているのは、YouTubeなどで簡単にリアルな生態に接することが
できるからなのだなぁ、と思いました。まる。
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